第16回映画甲子園 準優勝「優秀作品賞」

『 きみの一部とわたしの全部 』
成城学園高等学校(東京)メディアアート部

瑞々しい感性と視点で描かれたとても素敵な恋愛映画であり学園ドラマです。
作品時間は11分で、高校生映画としても短い部類に入る短編ムービーですが、見応えのある作品できっちりと作品の世界観が描かれています。
映画甲子園のテーマでもある「伝気通心」気持ちを伝え、心を通わすことの大切さを教えてくれる内容になっていますが、見る者を緊張させ、不幸な結末を予感させる演出が随所に盛り込まれているために物語の結末が一層際立ちました。
アリストテレスは『詩学』での中で、「憐みと恐れの情による、これらの情のカタルシス(浄化)」が悲劇であると規定しましたが、この作品で得られるカタルシスはなかなかです。
準優勝、優秀作品賞受賞、本当におめでとうございます‼

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